園だより:2023年3月
令和4年度、総仕上げの月となりました。保護者の皆様、役員の皆様には多方面にわたりご協力をいただきました。心より御礼申し上げます。また、園児の皆さんには、これまでの活動を振り返りながら、新年度に向けた心の準備をしてほしいと思います。
年少さんは、4月に入園してくる年少さんのお手伝いができる年中さんになって下さい。年中さんは、2年間にわたって年長さんから受けた恩を年少、年中さんに「恩送り」できる人になって下さい。年長さんには、麗澤幼稚園で学んだことに自信をもって小学校に入学してほしいと願っています。
麗澤は、保護者の皆様とのご縁を大切にしたいと考えています。本園がお子様に教えていることを保護者の皆様と共有できれば、双方から子供たちの成長を支えることができるからです。ここで日本神話の「因幡の白兎」を例にとってみたいと思います。ご承知のように、兎は様々な体験をしますが、その一つひとつは何を伝えようとしているか。麗澤では園児に以下の3点に気付くとともに学んでほしいと願っています。
1.「嘘をつく」ことがなぜ悪いかを理解し、納得する。
兎はワニザメに毛をはぎ取られて痛い思いをしたが、だまされたワニザメの気持ちを推し量ることができたか。兎は八十神の兄弟にだまされて初めて、だまされた側の気持ちが理解できたのではないだろうか。
2.自分に反省する大切さを学ぶ。
兎は2度にわたる苦痛を受けたことによって、事の発端はワニザメをだました自分であることに気づくことができたのではないか。
3.思いやりの心を育てる。
兎の反省する心が大国主に伝わり、傷が治り、元の白兎に戻ることができた。兎は、大国主の思いやりの心に深く感動したのではないだろうか。
もちろん、子供の年齢に応じて読み聞かせだけで終わることも可能です。しかし学校教育が始まれば、「自分で考える」「自分で判断する」「それを相手に伝える」といった主体性を育む活動が徐々に増えてきます。私たちは、お子様の卒園後も保護者の皆様とのご縁を大切にしたいと考えていますので、これからもよろしくお願い申し上げます。
園長 竹政 幸雄
保育のねらい
[年少組]
- 友だちとイメージや気持ちを共有して活動する楽しさを味わう。
- できるようになったことに自信を持ち、進級に向けて期待を高める。
[年中組]
- 様々な活動に主体的に取り組み自信をつけ、進級への期待を高める。
- クラスの一員としての自覚をもち、互いに認め合いながら楽しく過ごす。
[年長組]
- 就学への期待を高め、自分に自信をもって活動に取り組む。
- しなければならないことを自覚し、自分の力で考えて行動する。
今月の徳育
[年少組]
- 1年を振り返りながら、周りの人に感謝の気持ちを伝えようとする。
[年中組]
- 1年を振り返り、身の回りの人へ感謝の気持ちを伝える。
[年長組]
- 園生活を振り返り、たくさんの人に支えてもらったことを自覚し、感謝の気持ちを伝える。