園だより:2023年6月
『園児の感性を大切に』
英語を教えて下さっている入江スー先生からの話です。「5月半ば、幼稚園に向かって歩いている時、小学生のグループとすれ違った。その中の一人が、『Sue-sensei, Good Morning, Have a nice day!』と声をかけてくれた。麗澤の卒園生だった。とても嬉しくて、少し英語で話をした。周りの友達は、驚きと感嘆の表情でその卒園生を見ていた。」スー先生は、これまでの英語教育の成果を実感でき、少し自慢したくなったそうです。先生をこのような気持ちにさせた卒園生、更なる活躍を応援しています。
5月18日、年中さんの親子遠足が行われました。目的地は、葛西臨海水族園。世界の海から集められた生き物を一度に見られる水族館です。中でも、国内最大級と言われるペンギンの展示施設は、私自身とても関心がありました。しかし、この日は清掃中で、水中をすいすい泳ぐ姿は見られませんでした。猛暑の中で口を開け、じっと立っているペンギンたちから同情心とともに忍耐力を学びました。下の2つの絵は、ペンギンを描いてくれた唯一の作品と、親子遠足の喜びを表現した園児たちの作品です。自分とお母さんだけでなく、お父さんとお姉さんも描かれていて、「家族はいつも一緒です」との気持ちが上手に表現されているように感じました。
5月19日、年長さんと一緒に創立者廣池千九郎先生のお墓参りに行きました。園長からは、「千九郎先生は、『肉体は滅びますが、魂は不滅です』との信念を持っておられ、『私の魂は、ずっとここに生きています。そして、皆さんがピンクのハート(思いやりの心、感謝の心、自立の心)を大きくしようとする姿をずっと見守っています』と仰っています。年長となった皆さん、お互いに仲良く、助け合って頑張りましょう」と伝えました。幼稚園に戻ると、砂場で千九郎先生のお墓をつくる園児がいれば、道や池をつくる園児もいたそうです。自分が見たこと、感じたことを再現しようとする心を大切にしたいものです。創立者は、「神仏への礼拝は、お願いをするのではなく、道徳の実行をお誓いする儀式です」と教えて下さっています。
園長 竹政 幸雄
保育のねらい
[年少組]
- 保育者や友だちとのかかわりを通して、自分の気持ちを言葉で表現しようとする。
- 衣服の着脱や始末を自分で行う。
[年中組]
- 活動や普段の生活を通して、数字や文字、図形に興味・関心を持つ。
- 時間や周囲の状況を意識し、活動の見通しを持って過ごそうとする。
[年長組]
- 身の周りの人に支えられていることに気づき、感謝の気持ちをもって、活動に参加する。
- 年長組としての自覚をもち、下級児の手本となる行動をしようとする。
今月の徳育
[年少組]
- 家族や身近な人に対して「ありがとう」の気持ちを育む。
[年中組]
- 相手の良いところに気づき、お互いに認め合い、伝えようとする。
[年長組]
- 友だちの良いところを見つけ、言葉にして伝える。