お知らせ
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5月

園だより

『反省と感謝と祈り』

 満開の桜に祝福され、無事に入園式を挙行することが出来ました。新入園児と保護者の皆様には心よりお慶び申し上げます。2日で午前保育が終わり、7日からいよいよ通常保育となります。お友達と仲良く、楽しい幼稚園生活を過ごすことができるよう教職員一同しっかり努めてまいります。どうぞ宜しくお願い致します。

 4月8日、令和6年度1学期の始業式が行われました。園長の挨拶の中で、モラロジー道徳教育財団が編集・発行した『心を育てるかるた』を使って、園児の想像力、表現力を伸ばすための学習を行いました。読み札を読んで、絵札を取るのではなく、絵札を見て、読み札を考える学びでした。読み札は、俳句のような形式ですが、文字数にはこだわらず、自分の想う気持ちを自分の言葉で表現してもらいました。例えば、誕生日をお祝いしている絵を見せ、「これは何の絵かな?」と質問すると、園児たちは、「たんじょうび」と答えました。次に、「ケーキの真ん中に2人立っている人いるけど、誰かな?」と尋ねると、色々な答えの中に「お父さんとお母さん」という答えが出てきました。園児を多少誘導するところはありましたが、「『たんじょうび 父さん母さん』ときたら、最後はどんな言葉がいいだろう?」と尋ねました。嬉しいことに、数人が「ありがとう」と言ってくれました。続けてもう2枚の絵にも挑戦しました。

 始業式が終わり、園長室で今日の活動を振り返った時、家庭環境がそれぞれ異なる園児たちなのに、一方向に誘導しようとした自分の思慮の足りなさと、絵札の選定に対する配慮の足りなさに気付かせていただき、反省と感謝の機会となりました。 5月の学園は、草木が色とりどりの花を咲かせてくれます。幼稚園の玄関前に生育しているキショウブも少しずつ花芽を出してきました。しかし、残念なことに、その中の一本がもぎ取られて地面に転がっていました。「可哀そうに、もうダメかな」と思いながらも、その枝を拾い上げ、花瓶に差して園長室に飾っています。かつて恩師が教えて下さった「捨てられて なお咲く花の 哀れさに また取り上げて 水与えたり」という和歌を思い出し、美しい姿を見せたかっただろうキショウブに、「頑張って咲くのだよ」と毎日祈っています。

                園長 竹政 幸雄

保育のねらい

[年少組]
  • 食べ物に感謝し、作ってくれた人にありがとうを伝える。。
  • 基本的生活習慣の流れを覚え、身支度を自分で行おうとする。
[年中組]
  • 植物や生き物に対して親しみを持ち、大切にする気持ちを育む。
  • 意欲的に活動に参加し、けじめを意識して過ごす。
[年長組]
  • 友だちとのかかわりを楽しみながら、自分の気持ちに折り合いをつけようとする。
  • 物事の良し悪しを考え、きまりを守って仲良く過ごす。

今月の徳育

[年少組]
  • 小さな命や動植物を大切にしようとする。
[年中組]
  • 様々な友だちや異年齢児と積極的にかかわり、進級した自覚を持つ。
[年長組]
  • 創立者について知り、相手への思いやり・感謝の心を育む。