11月
『行事が教えてくれること』
先月は、運動会、年長組の筑波山登山、さつま芋ほりと、大きな行事が続きましたが、保護者の皆様のご協力とお手伝いをいただき、どの行事も無事に終了することができたことを心より御礼申し上げます。
運動会は、1日順延となりましたが、すべての競技はプログラム通りに行われ、園児たちは練習の成果を存分に発揮してくれました。ひとえに家族の皆様からの大きなご声援があったからだと思います。翌週は、年長さんは旗体操を年中さんと、年中さんはバルーンを年少さんと一緒に楽しむ異学年の交流が行われました。園児たちには、運動会を通して学んだ繰り返しの大切さ、達成感や自信を日常生活の中で役立ててほしいと願っています。
年長組の筑波山登山は、小雨の中でしたが、3年間で1度だけの経験なので実施をさせていただきました。バスが筑波山の駐車場に着いた時も小雨は続いていましたが、安全に配慮して、第1休憩所までの登山と下山を行いました。その後、ロープウェイで女体山駅に上ると、有難いことに小雨が霧雨に変わったので、「さあ、標高877mの女体山の頂上を目指そう!」と全員が登り、山頂で組ごとの記念写真を撮ることが出来ました。頂上からは何も見えませんでしたが、園児たちの喜びの表情がひときわ美しく輝いていました。イザナミノミコトが祀られている女体山御本殿からのご褒美だったかもしれません。 さつまいも掘りは天候に恵まれ、全学年それぞれ立派なさつま芋を収穫できました。年少さんは家族と一緒に芋掘りと「さつま芋パーティー」を楽しみました。しかし、来年からは一人での行動となります。沢山の芋を掘る喜びは、重いリュックを背負って戻る苦痛を伴います。今回、途中で「もう歩けない」としゃがむ年中さんを励ましながら、水戸黄門の「人生楽ありゃ苦もあるさ・・・歩いて行くんだしっかりと」の主題歌が浮かび、「芋掘り」は園児たちには処世術を学ぶ第一歩かなと思いました。11月は発表会に向けての本格的な練習が始まります。運動の次は文化の面での成長を期待したいものです。
園長 竹政幸雄
保育のねらい
[年少組]
- 秋の自然に触れ、親しみながら、慈しみ、命を大切にしようとする。
- 発表会に向けて、友だちや保育者と一緒に練習に取り組み、表現する楽しさを感じる。
[年中組]
- 友だちと一緒に表現活動を楽しみながら、一つのものを作り上げる喜びを味わう。
- 身の回りの物や環境への感謝の気持ちを再確認し、大切にしようとする。
[年長組]
- 考えや思いを伝え合い、自分たちで劇を作り上げる喜びや、表現する楽しさを感じる。
- 次に使う人のことを考え、身の回りの整理整頓や片付けを丁寧に行う。
今月の徳育
[年少組]
- ちくちく言葉とふわふわ言葉について知り、言われて嬉しい言葉を積極的に使おうとする。
[年中組]
- 相手の表情から気持ちに気づき、思いやりの心でかかわる。
[年長組]
- 保護者や身の回りの人に、自分の言葉で今日の出来事を伝えようとする。