園だより:2023年9月
『世界に生きる日本の心』
猛暑が続く夏休みでしたが、皆様はいかが過ごされたでしょうか。今日から2学期が始まりました。今学期は運動会や発表会など大きな行事があります。園児たちには仲よく、助け合って楽しい思い出をつくってほしいと願っています。
本日の始業式では、園児に「日本を大好き」になってほしいとの願いから、パラオ共和国の国旗に込められている意味について話をさせていただきました。正面にパラオと日本の国旗を掲げ、両国の国旗はとても似ているが、それは「なぜ」だろうかと。以下の内容は、名越二荒之助氏の『世界に生きる日本の心』を参考にしたものですが、園児たちには平易な表現で説明をしました。
日本の国旗 パラオ共和国の国旗
多くの日本人は農業の指導や学校を建てるなど、パラオの人々と同じ立場で汗を流した。しかし第2次大戦が始まると、ペリリュウ島とアンガウル島は戦場となった。島民は日本軍と一緒に戦う決意だったが、守備隊長の中川大佐は、島の将来のために島民を本島に避難させ、日本軍だけで戦った。武器・弾薬・食料の補給もない中、70数日間戦い、最後には「サクラ・サクラ」の電報を打って玉砕した。戦いが終わり島に戻った島民は、いたるところに散乱している日本人の遺体を見て涙を流した。島民たちは遺体を埋葬し、その後も慰霊を欠かさなかった。
パラオは昭和56年にパラオ共和国として独立し、国旗を定めた。海の青色の中にある「黄色の丸」は満月を表している。月は太陽の光で輝くことができる。日本人のお陰でパラオは豊かな国になれた。この恩を島民たちは忘れない。そして、月が中心より少し左にずれているのは、これからも日本を手本にしたいという尊敬と謙虚さを表現していると言われている。
運動会では、園児たちが描いた世界の国旗が飾られます。国の象徴である国旗に少しでも関心を寄せてくれると同時に、園児たちが毎朝「君が代」を歌って掲揚している日章旗への感謝の心も忘れないでほしいと願っています。
園長 竹政 幸雄
保育のねらい
[年少組]
- 友だちとかかわりながら、様々な気持ちを表現しようとする。
- 運動会に向けた活動に楽しんで参加し、意欲的に取り組む。
[年中組]
- 共通の目標に向けて、友だちと協力し合いながら最後までやり遂げようとする
- 友だちとのかかわりの中で、それぞれの思いや考えを知り、互いに認めようとする。
[年長組]
- 共通の目標に向けて、互いに意見を出し合い、協力して取り組む。
- 友だちの良いところや頑張っている姿に気づき、相手に伝えようとする。
今月の徳育
[年少組]
- ご先祖様について知り、感謝の気持ちを育む。
[年中組]
- 命の繋がりについて再確認し、ご先祖様や祖父母へ感謝の気持ちを持って過ごす。
[年長組]
- 命を繋いでくれたご先祖様や祖父母へ、感謝の気持ちを言葉で伝える。