12月
『発表会への期待』
11月は、どの学年も発表会に向けての準備期間となりました。年少組は「表現する楽しさを知ろう」、年中組は「友だちと協力しながら、意欲的に取り組もう」、年長組は「舞台を作りあげる喜びを感じよう」と、それぞれの目標を意識して繰り返し、繰り返し練習が行われました。保護者の皆様にはお子様の演技をご覧いただき、頑張った所や良かったことを褒めてほしいと願っています。11月の誕生会の日に発表会の入場順番を決める「くじ引き」も行われました。お迎えの時、お母さんの背中で涙を流している男の子を発見。お母さんに理由を尋ねたら、「くじを引いたら、最後から2番目だったので・・・」とのこと。お母さんに好きな席で見てほしかった子供心と、その気持ちを嬉しく受け入れた親心との一体感に我が心も動かされました。
11月最後の1週間、学園の美しい紅葉を楽しむことができたでしょうか。特に楷の木の紅葉はイチョウやモミジのように、どこでも見られるものではありません。高校時代の恩師井田孝先生の著書『麗澤の森-仁草木に及ぶ』には、「昭和10年(1935)5月、孔子の第71代子孫、孔昭潤氏が来園され、その翌年、中国山東省曲阜の孔子廟に茂る木の種子を寄贈されたもので、由緒正しいものである。(中略)楷の木は700年の寿命を持つといわれ、孔家と廣池家の親善の象徴として永く愛撫育成されることを願ってやまない。」と書かれています。 11月24日、日本やアメリカ、ロシアなど8カ国が参加する国際研究グループが、観測史上2番目の高いエネルギーの宇宙線を捉えたというニュースが流れました。宇宙線は天体でどんな現象が起きたのかを知る手掛かりになるそうです。最初に発見した日本チームは、宇宙の謎の解明につなげる期待を込め、日本の神様の名前にちなんで「アマテラス粒子」と名付けました。れいたく幼稚園の今年の発表会では、つき組が日本神話の「くにのはじまり」を演じます。園児たちにも科学者のように、未知の世界への挑戦は「なぜ」から始まることを学んでほしいと願っています。
園長 竹政 幸雄
保育のねらい
[年少組]
- 発表会を通して、友だちと一緒に表現することを楽しみながら達成感を味わう。
- 保育者や友だちの話を最後まで聞く。
[年中組]
- 一人ひとりの役割の大切さに気付き、責任を持ってやり遂げようとする。
- 周りの状況を見て、その場に応じた言動を意識しようとする。
[年長組]
- 共通の目的に向かって、協力する喜びを感じ、自信をもって自己を発揮する。
- 就学に向け、自分の所持品の管理を徹底して行い、整理整頓を心がける。
今月の徳育
[年少組]
- 友だちや家族など、周りの人たちに感謝の気持ちをもつ。
[年中組]
- 1年を振り返り、周りの人や物に感謝の気持ちを持つ。
[年長組]
- 1年を振り返り、身の回りの人や支えてくれた人に、感謝の気持ちを伝える。