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園だより:2017年12月

園だより

『仲良し仲間と、とことん遊ぶ中で育つもの』

 今年も見事な紅葉を見せてくれた木々も、もうそろそろ冬支度です。登園してくる子ども達の手には、大好きな担任にプレゼントしようと赤や黄色のきれいな落ち葉が、毎日のようにそっと握られており、ほっこり心が温まります。

最近、自由遊びの時間にこんなことがありました。園庭の砂場には大きな山が1つと少し小さめの山が2つ、その周りはダムや川が出来上がっていて、子ども達がせっせとダムに水を溜めていました。ところが、ここは砂場です。バケツ1杯の水を流しても、再度水を入れてバケツを運んできた時は、すでに水は染み込んでいて跡形もありません!そこで、年長児たちは知恵を絞りました。砂場中のバケツをすべて集めて水を入れ、3台の三輪車を連結させて三輪車のハンドル、座る場所、連結した境目などにひっかけたり乗せたりして、お互いに協力しあって水を運び、一気に水を流して見事なダムを完成させたのです!子ども達の目が、どれほど輝いていたかは言うまでもありません。こんなアイデアを見せてくれた子ども達は初めてで、その見事な発想と協同作業には脱帽でした。“子ども達の自主性や豊かな創造力は、仲良しの仲間と好きな遊びをとことん遊びこむ中で培われていく”と言われますが、まさにその通りだと、この年長児たちの様子を見ていて実感しました。

今、保育室では発表会に向けて、年少組は表現あそびを、年中組は大好きな物語の劇ごっこを、そして年長組はオペレッタの舞台作りに取り組んでいます。年少組は初めての経験ながら、担任とお話の世界に入り込み、表現あそびをたっぷりと楽しんでいます。年中組も、両クラス共にオオカミが出てくる物語を、一人ひとつの台詞に挑戦しながら楽しく演じています。そして年長組は、担任が弾くピアノに合わせて、歌い踊り台詞を言いながらお話の進んでいく、オペレッタの世界に挑戦中です。昨年大好きなペアのお兄さんお姉さんが演じた見事な舞台を見ていますから、自分たちもあんな風に演じたいとの思いもあるのでしょう。家でも練習をするお子さんもいるようで、「私も、ほぼ歌を覚えました。」とのお母さんの声も…。ダムを完成させた時のように、心から楽しみつつ知恵を絞り、協力し合い、目を輝かせている子ども達です。

1ヶ月にわたる、先生も含めた仲良し仲間との発表会への取り組みを通して、子ども達がまたひとまわり大きく成長しています。当日は緊張するお子さんもいることと思いますが、これまでの過程も含め盛大な拍手をお願いします。 園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 身に付いた習慣を確認しながら、自分のことは自分でする。
  • 発表会や活動を通して自信をつけ、のびのびと自分の気持ちを表現する。
[年中組]
  • 一人ひとりが力を発揮し、楽しみながら活動に参加する。また、自信や協調性を身に付けていく。
  • 周りの状況を見ながら、自分で考えて行動しようとする。また、友だち同士で教えあう。
[年長組]
  • 友だちと考えを出し合い相談しながら、遊びを発展させ楽しむ。また、積極的に様々なことに挑戦する。
  • 公共の場の整理整頓や掃除を行い、綺麗になったことを喜ぶ。

今月の徳育

[年少組]
  • 自分の気持ちを言葉で伝えようとする。
[年中組]
  • 身の回りの人や物へ感謝の気持ちを持って過ごす。
[年長組]
  • 友だちの良いところを見つけ、周りの人が喜ぶことをしようとする。