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園だより:2018年2月

園だより

『興味関心は、大切な学びの芽』

 30年、あるいは60年ぶりといわれる大寒波襲来で、先日は関東地方も大雪となり、めったに経験できない雪遊びを満喫した子ども達でした。園庭の築山の下は、ちょうどドングリの木の陰になっており、雪解け水が凍りついてスケートリンクに早変わり!山からそりで滑り降りると、園庭中央近くまで滑ることができ、長蛇の列で連日そり滑りを楽しみました。雪合戦をする子、厚く張った氷で遊ぶ子、かき氷やアイスケーキ屋さんも登場。スケートリンクでは、尻もちを何度もつきながらも滑る感覚を面白がるなど、どの子も寒さを忘れて夢中で遊び込んでいました。

ところで休園日の24日は、柏市内の幼稚園や子ども園の教員たちが一堂に会する教育研究大会が行われ、参加してきました。午前中は、『「真」の幼児教育とは-未来に向けた幼児教育の役割-』と題して玉川大学教授の大豆生田講師による講演がありました。「幼児教育は、小学校以降の学習につながる大切な機能を有するものであり、幼児期の終わりまでに育ってほしい、幼児の具体的な“10の姿”を念頭におきつつ、質の高い保育がより求められる」とのことで、様々な事例をあげつつご講演下さいました。質の高い保育にするには、①意欲②自尊心③粘り強さ④人とかかわる力、つまり非認知能力をどれだけ幼児期に育てられるかが大切なポイントとなってくる、とのことでした。幼児期に自尊心をしっかりと育んでおくことは特に重要なことで、そのためには受容的、肯定的なかかわりをすることが大切だとのお話もありました。試行錯誤しながら遊び込むことが深い学びに繋がるような保育、また、対話的で協同的な遊びにしていくためには、子ども理解や環境構成が大変重要になってくることも学び、幼時期に友達と遊びこむことがいかに大切であるかを、改めて実感しました。

 そり滑りで横転したのが悔しく、挑戦し続けて滑れるようになった子たちは、達成感を味わい、同時に非認知能力も高まったことでしょう。先日の講演に刺激を受け、氷遊びに夢中になっている子ども達を見て、担任がすぐに氷の絵本を読み聞かせしたところ、「氷の結晶を見てみたい!氷を作りたい!」と言いだし、すぐさま事務室へ虫眼鏡やゴム手袋などを取りにやってきました。ゴム手袋に水を入れ、手形の氷を作るんだと言って目を輝かせていました。様々なことに興味関心を示し、学びの芽を覗かせるこの大切な幼児期、周りの大人たちはそれを大切に見守り、大人も一緒に遊びこみながら、遊びから学びへとぜひ繋げていってあげたいものです。  園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 自分のことを自分で行い、進級に向けて自信をつけていく。
  • 他クラスや異年齢交流を楽しみ、積極的にかかわりを持とうとする。
[年中組]
  • 年長児への感謝の気持ちを持ち、友だちと協力して活動に取り組む。
  • 自分やクラスの目標を達成しようと努力し、自分で気付いて行動しようとする。
[年長組]
  • 卒園までの見通しと、小学生になることへの期待や自覚を持って自主的に行動する。また、善悪の判断をする。
  • 約束を守って、様々な人との交流や公共の場等での活動に楽しんで参加し、満足感を味わう。

今月の徳育

[年少組]
  • 相手の気持ちを保育者と一緒に考えようとする。
[年中組]
  • 友だちを思いやり、相手の気持ちを受け入れようとする。
[年長組]
  • 日本神話や日本の伝統文化について知り、感謝の気持ちを持つ。