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園だより:2018円3月

園だより

『麗澤ならではの、和の心』

 1本の木に紅梅と白梅の両方が咲く、アーチ門傍の梅のつぼみも大きく膨らみ、先だって白梅が数輪開きました。満開になるのが待ち遠しい毎日です。

ピョンチャンオリンピックでは、怪我を克服して66年ぶりの五輪2連覇を成し遂げたフィギュアスケートの羽生選手や、女子スピードスケート界初の金メダルに輝いた小平選手、新種目のマススタートにおいて初代女王となった高木選手など、最終日まで日本中が感動に包まれました。パシュートでは、一糸乱れぬ隊列の見事な滑りに“和の国日本”の素晴らしさを改めて実感したことでした。「300日以上寝起きを共にし、パシュートにかけてきた時間はどの国よりも長く自信があった」との記者会見。過酷な合宿や遠征の中で、ライバルであり心を通わせる同志となり、お互いを思いやる信頼関係を築けたことが、世界記録をも塗り替える結果に繋がったのでしょう。

記者会見を見ながら、麗澤幼稚園のことを思い浮かべました。朝と帰りに玄関前に立たせていただいていますが、お母さま達がなんと仲が良いことでしょう!お互いに細やかな気配りや配慮ある声賭けをするだけでなく、どの子へもわが子のように声を賭け、みんなで一緒に育てているという雰囲気が伝わってくるのです。こんなにも園児達が仲よくて穏やかなのは、毎日の送迎を通して積み重ねられたお母さま達の“和の心”が、子ども達にも届いているからだと、改めて感謝しました。私たち教職員も、お互いのよさを認め合い、足らないところは補い合いながら、子ども達の健やかな成長ためにと知恵を絞り、真心を込めて全力投球の毎日です。保護者の皆さまや私たち教職員に“麗澤ならではの、和の心”があれば、相乗効果を生み出し、1+1が2ではなく3や5になること間違いなし!自分の持ち味を発揮しうるパワーや粘り強さ、賢さをもった子ども達が、のびのびと育つのを後押しする大きな力になるであろうことを、パシュートの試合を通じて学びました。子ども達の横顔を思い浮かべながら、将来、オリンピックに出場するような子も出てくるのではと夢膨らませました。

たくさんの愛情溢れる麗澤の園で、心身ともに逞しく育った年長児も、いよいよ卒園の日を迎えます。大切な最後の1日を立派に送り出してあげたいという担任の思いと、それに応える子ども達の思いがひとつになり、卒園式練習にも力がこもります。そんな年長さんにありがとうを伝えるんだと、年中・年少組も密かにお別れ会の準備を進行中です。思いやり溢れる“麗澤ならではの、和の心”が、素敵なハーモニーとなっていくのを実感する毎日です。              園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 進級への自覚や期待を持って過ごす。また、身辺処理など出来るようになったことに自信を持つ。
  • 春の訪れを感じつつ、友だちや保育者と一緒に楽しく過ごす。
[年中組]
  • けじめをつけて生活する中で、自己を発揮し、進級することへの期待や自信を持つ。
  • 自分の思いを互いに表現し、相手の気持ちを受け入れようとする。
[年長組]
  • 友だちや保育者と一緒に最後の幼稚園生活を楽しみ、充実感を味わう。
  • 1年生になる自覚を持ち、何事にも率先して取り組もうとする。

今月の徳育

[年少組]
  • 保育者と一緒に相手の気持ちを考えながら行動し、自分の気持ちを言葉で伝える。
[年中組]
  • 1年間を振り返り、身近な人や物への感謝と思いやりの気持ちを持って、楽しく過ごす。
[年長組]
  • 幼稚園生活を振り返りながら、支えてくれた周りの人たちへ感謝の気持ちを持って過ごす。