園だより:2021年11月
『国枝選手のパワーを得て、筑波山に挑戦!』
10月13日に、東京パラリンピックで金メダルに輝いた車いすテニスの国枝慎吾選手が、凱旋訪問で幼稚園にも来られ、園児と交流タイムを持って下さいました。子ども達は、テレビで応援をした国枝選手が来園して下さった驚きと、初めて見る金メダルに触れることのできた感動で大興奮でした。そして、各学年で祝福の心を込め、特製の金メダルを手作りしてプレゼントしました。国枝選手は大喜びで「3年後、パリのパラリンピックも頑張るから応援してね!」と言われ、ガッツポーズで私達と記念写真に収まって下さいました。国枝選手は、想像を絶する努力と不屈の精神で、肘の怪我も見事に乗り越えて獲得した金メダルを胸に「今回のメダルが一番重たく感じます。」と話されました。そんな努力の結晶の金メダルに触れられたことは、子ども達や私達にとって将来の夢や目標を実現する大きなエネルギーとなり、また心の宝物になりました。
国枝選手から感動の頑張るパワーをいただいた翌日、年長組は昨年コロナで実施できなかった筑波山登山に挑戦しました。877mある筑波山は、小学校3~4年生のコースです。登山道は、前日までの雨で滑りやすく、後半の険しい岩山では軍手やズボンを泥だらけにしながら慎重に登りました。誰一人弱音を吐くことなく、3時間近くかけて登った山頂からの眺めは、雲一つない感動的な絶景でした。ロープウェイ駅脇の広場でやっといただいた昼食時の、子ども達の幸せそうな笑顔!普段の園生活では、これ程おなかをすかせる経験をすることはありません。お母さんのおいしいおにぎりの有難さと登山の貴重な体験は、子ども達の生涯忘れない大切な思い出になりました。
遠足の翌日、ある保護者から「泥んこになった軍手やズボンを見て思わず“これはお洗濯が大変だわ”と言ったら、息子が“ママ、僕も洗うのを手伝うよ!”と言って軍手などを一緒に洗ってくれて涙が出そうになりました。」との嬉しい報告に、私も涙が出そうに…。おいしかったおにぎりへの感謝の気持ちと登頂できた達成感が、そうした言動となったのでしょう。運動会で得た“やればできる”という自信は、登頂できた達成感によって更に膨らみ、年長児の顔つきまでもが変わりました。保護者の皆様のご理解とご協力により、筑波山登山ができ、心から感謝しています。
いよいよ12月の発表会に向け、活動が開始されました。年長組は、オペレッタの舞台作りに共に協力し合い、生き生きと取り組む姿を見せながら、きっと年中、年少児達に発表会の取り組みの楽しさや面白さを伝えてくれることでしょう!
園長 岡田 喜
保育のねらい
[年少組]
- 保育者や友だちと一緒に、役になりきって表現あそびを楽しむ。また、見てもらえる喜びを感じる。
- 場所や場面によって声の大きさを使い分けようとする。
[年中組]
- 友だちと一緒に一つの目標に向かって取り組む楽しさや表現する喜びを味わう。
- 自分の役割に責任をもち、活動に意欲的に取り組む。
[年長組]
- 友だちと協力しながら、舞台を作り上げていく楽しさを感じる。
- 衣服の調節を自ら考えて行い、綺麗に畳んで管理をする。
今月の徳育
[年少組]
- 食べ物や食事にかかわる人々に感謝の気持ちをもつ。
[年中組]
- 身の回りの当たり前のことに目を向け、感謝の気持ちをもとうとする。
[年長組]
- 自分の気持ちを言葉で伝え、友だちの意見に耳を傾け受け入れようとする。