園だより:2021年10月
『分散登園で迎えた運動会』
日中は汗ばむ日もありますが、朝晩はすっかり涼しくなり、秋の気配を感じます。園庭のドングリの木には今年も沢山の実がつき、ドングリ拾いを楽しむ子ども達です。
緊急事態宣言の延長で、9月は分散登園とオンライン保育の毎日となりましたが、保護者の皆様にはご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。中には兄弟でAとBのグループに分かれてしまったため毎日送迎して下さった方もあり、重ねて御礼申し上げます。担任達は、クラスの半分の子達と接する日々の中で、今まで以上に一人ひとりの園児と充分な心の触れ合いができ、心の絆も一層深められた貴重な1ヶ月となりました。これまで表情の硬かった園児が笑顔をみせるようになったり、今までは口にしなかったお弁当を食べられるようになったりと、嬉しい報告もありました。また年少組では、待ちわびた当番活動が始まりました。嬉しそうに当番バッチを見せてくれ、「〇〇組です。お便りありますか?」と大張り切りで事務室にやってくる可愛い年少さん。当番活動を通して人の役に立つ喜びを体験し、達成感や満足感を味わう中で、子ども達の責任感や主体性を大切に育てていきたいと思います。
運動会に向けての活動も、分散登園の中で行いました。かけっこ、お遊戯、バルーン、旗体操、そしてリレーの練習は、例年の半分の練習時間しかありませんでした。「果たして旗体操やバルーンは仕上がるのかしら?」との私の不安は、数回の練習を見て払拭されました。「憧れの旗体操やバルーンができる」という喜びと、「一日おきにしか触れない」という緊迫感もあり、子ども達は真剣なまなざしと見事な集中力を発揮していました。一日おきの練習の中で、着実にバルーンや旗体操の技を身に付けていく子ども達の姿に、感動の毎日でした。年長組の旗体操は、隊形移動もあり、全員がそろわないと移動のタイミングがつかめない箇所もあります。前日は台風接近で雨となり、当日の開会式前に立ち位置を確認しての本番でした。
そして迎えた秋晴れの運動会!限られた練習の中、どの学年もよくここまで頑張ったなあと感動し、涙がこみ上げてきました。「やればできる!」と、子ども達に無限の可能性を感じた運動会でした。子ども達には笑顔があり、走る心地よさや表現できる喜びを、皆が揃った本番でようやく実感できたようでした。この秋は、子ども達とスポーツの秋を満喫し、更なる成長を楽しみたいと思います。役員はじめ運動会係、保護者の皆様、暑い中たくさんのご声援を下さり心より感謝申し上げます。
園長 岡田 喜
保育のねらい
[年少組]
- 身のまわりにある形や標識に注目し、数や記号に興味を持つ。
- 友だちと遊びを共有する楽しさに気づく。
[年中組]
- 様々な環境下で、相手の目を見て話を聞く。
- クラスの皆と活動できる喜びを感じ、友だちに積極的にかかわろうとする。
[年長組]
- 見通しをもち、状況に応じた正しい行動を心がける。
- 自分の体調や衛生面に気を付けながら、友だちや保育者と楽しく過ごす。
今月の徳育
[年少組]
- 相手の名前を呼びながら、友だちや保育者とかかわろうとする。
[年中組]
- 思いやりの心を育み、感謝の言葉を友だちや周りの人に伝えていく。
[年長組]
- 人だけでなく、物に対しても思いやりの気持ちをもって接する。