園だより:2022年7月
『体験が育てる、感謝の心と逞しい心』
先日は、ジャガ芋掘りへのご協力をありがとうございました。昨年は、突然の雨雲襲来で、つき・さくらペアは雨の中を帰園し、ほし・すみれペアは途中でイモ掘りを中断し、ビニールハウスへ緊急避難したと聞きました。
今年のジャガ芋掘りは、例年にない猛暑となり熱中症対策にはいつも以上に慎重に取り組み、園児や保護者の皆さんに安心してジャガ芋掘りに参加していただくことに細心の注意を払う形で実施いたしました。
麗澤幼稚園では、土に直接触れて収穫を体験できるジャガ芋掘りを、子どもにとって特別な行事と考えています。子どもたちはジャガ芋を掘りながら季節を感じ、自然を体感することができます。ジャガ芋がどんな姿で土に埋まっているのか、実はこんな見た目をしているなどという気づきを得られる機会にもなることでしょう。
また、畑でジャガ芋を育ててくれた農家の方や、無事収穫できた作物に対して「農家さんがジャガ芋を作ってくれるから、先生もみんなもジャガ芋を食べることができるんだよね。ありがとうの気持ちを持とうね。」と子どもたちが感謝の気持ちを持てるように話しかけています。
年少組は、初めての親子遠足でした。現地集合・現地解散となってしまいましたが、朝の早い時間に親子でジャガ芋掘りを堪能していただけて、本当によかったです。
年中組も汗と土にまみれながらも暑い中よく頑張りました。今年も豊作で、どの子のリュックもかなりの重さになりました。
年長組は、畑への道中も掘っている間もペアの年中児を気にかけたり、励ましの声をかけたりする姿がみられました。ペアの子を思いやる「優しいあったかい心」と「逞しい心」が大きく膨らんだジャガ芋掘りになったのではないでしょうか。
蒸し暑い毎日ですが夏休みまで元気に過ごし、年長組のスペシャルデーを迎えたいと思います。
園長 中澤 裕隆
保育のねらい
[年少組]
- 自然の恵みに気が付いて、大切にしようとする。
- クラスの友だちに目を向ける。また様々な場面で使う言葉を知り、伝えようとする。
[年中組]
- 生命の不思議さや尊さに気付き、命あるものを大切にする心を育む。
- 周囲の状況を見て、集団に合わせた行動をしようとする。
[年長組]
- 自分の気持ちを相手に優しい口調で伝え、相手の意見に耳を傾けようとする。
- 自分のことは自分で行い、衣服の着脱や水分補給等の体調管理に努める。
今月の徳育
[年少組]
- 友だちの名前を呼んで、挨拶をする。
[年中組]
- 物事の善悪を知り、良い行動を自ら選ぼうとする。
[年長組]
- 友だちに関心をもち、良い所を互いに認め合いながら協力しようとする。