園だより:2017年7月
『孝は百行の本なり』
先日の「父母の日の集い」では、休日にもかかわらず早朝よりご参加いただき、ありがとうございました。特に、日頃お忙しくてなかなかお子さんとゆっくり関われないお父様方にとっては、とびっきりの笑顔はじける素敵なひとときとなったのではないでしょうか。フォークダンス「バナナの親子」では、体の大きいお父様方がかわいいバナナになりきって踊ってくださる姿に、感動してしまいました。子ども達もどんなに嬉しかったことでしょう!そして会の最後に、丹精込めて手作りしたプレゼントを手渡した時の“お~!”という感動のどよめき…。ありがとうのピンクのハートが、館内いっぱいに広がったように感じました。内緒にしてプレゼント作りをしながら、この瞬間を心待ちにしてきた子ども達。照れくさそうにしつつも喜んでもらえた嬉しさと、“ありがとう”の思いを伝えられた安堵感とで、どの子も満足そうな表情でした。
ささやかながら子ども達は「孝は百行の本なり」という言葉を実際の行動に移すことができ、千九郎先生も喜んで下さったことでしょう。こうして6月は、創立記念日を皮切りに“感謝の心”を大きく膨らませた月となりました。
“ありがとうはありがとうを呼ぶ”といわれますが、実はこんな嬉しい出来事がありました。「園長先生、すずちゃんのお墓がね、草だらけになっていたから、草取りをしたよ。お花も枯れていたしお供えするお皿も汚れていたから、きれいに洗ってキャベツをお供えしたよ。ちょっと見に来て!」と、年中組の子ども達が喜び勇んで報告にきてくれたのです。昨年秋に眠るように100歳あまりの天寿を全うしたうさぎのすずちゃん。駆けつけると、伸びた夏草はきれいに草取りされ、水入れもきれいに洗ってあり、食べやすい大きさにちぎったキャベツが供えてありました。「みんなありがとう!あっ!すずちゃんのありがとうっていう声が、園長先生には聞こえてきたよ」というと、「僕も、私も…」とすずちゃんのお墓に耳を近付ける子ども達。どの子もすずちゃんと過ごした日々を思い浮かべたかのような、ニッコリ笑顔!純真な心優しい子ども達の姿に、ほっこり心が温かくなりました。
いよいよ1学期も残り2週間となり、最後のイベントは年長組のお泊まり会です。親元を離れ、友達と協力し合って過ごす1泊2日は、なにものにも代えがたい貴重な体験と大きな自信になることでしょう。今からとても楽しみです。
園長 岡田 喜
保育のねらい
[年少組]
- 季節に合った生活習慣を知り、衣服の着脱や始末を自分で行おうとする。
- 水遊びなど夏ならではの遊びを友だちや保育者と楽しむ。
[年中組]
- 夏ならではの遊びや行事を楽しみながら、友だちと一緒に伸び伸びと過ごす。
- 幼稚園での約束の意味を再確認し、守っていく。
[年長組]
- 共通の目的に向かって意欲的に取り組み、友だちと協力し合う喜びや達成感を感じる。
- 所持品の始末について再確認し、自分のことは責任を持って行う。
今月の徳育
[年少組]
- 保育者と一緒に友だちにも気持ちがあることを知る。
[年中組]
- 保育者と一緒に相手の気持ちに気づき、相手のことを考えた行動を心がけようとする。
- 友だちや周りの人に感謝の気持ちを持ち、言葉で伝えようとする。
[年長組]
- 友だちと一緒に遊ぶ中で、互いの思いを出し合い、相手の気持ちを受け入れようとする。