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1月

園だより

困難に負けない気力

明けましておめでとうございます。保護者の皆様にはご家族で元気に新年を迎えられたのではないでしょうか。ところが夕方、能登半島の地震速報が流れ、アナウンサーが何度も繰り返していた「すぐに逃げてください」の声が今でも鮮明によみがえります。被災された多くの方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。そして翌日、羽田空港で旅客機と海上保安庁の航空機が衝突し、海保職員5名が亡くなる惨事が起きました。被災地に向けた支援物資を搬送する途中だったとのこと、無念の思いです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

さて、3学期が始まりました。一年間を締めくくる最後の学期であり、年少は年中に、年中は年長に、そして年長は小学生に向けての準備をする大切な時期でもあります。始業式では、園児たちに「困難は自分を強くしてくれる。逃げないで、頑張ろう」という話をしました。

歴史を振り返れば、どこの国でも自然災害や人為災害は起きています。また自分の人生においても、様々な困難に遭遇します。泣きたくなる時もあるでしょう。投げ出したくなる時もあるでしょうが、自分に降りかかってきた困難は、他人に代わってもらうことはできません。自分で立ち向うしかない。苦しい練習でも諦めずに続ければ、少しずつ上達できるように、困難は自分を強く、大きくしてくれる妙薬かもしれません。けれども、「顔は笑っているが、心は泣いている」のでは、健康を害してしまいます。「いやいや」するのではなく、心も顔も笑顔になれるよう努力することが大切です。そうなれば、親や友達から「〇〇ちゃん偉いね、頑張っているね」と褒められるのではないでしょうか。そしたら自分も嬉しくなり、もっと頑張ろうという気持ちになれます。

廣池学園の創立者廣池千九郎は、「自ら運命の責めを負うて感謝す」という格言を残しています。そこには、「たとえ人生の途上で思いがけない困難や不運に遭遇した場合でも、決して自暴自棄に陥ることなく、それを自己の運命を立てかえる良い機会であると、感謝の心で受け止めることが大切です。感謝の心で受け止めるとき、おのずから英知と勇気が湧き出てきて、私たちは喜びをもって、自己の人生と環境の改善に向かうことができるのです」と書かれています。本年もどうぞよろしくお願い致します。

            園長 竹政幸雄

保育のねらい

[年少組]
  • 身近な環境から、数字や文字に親しむ。
  • 寒さに負けず、進んで戸外で遊ぶ。
[年中組]
  • 文字や数字に触れながら親しみを持ち、活用しようとする。
  • 進級への期待を高め、異年齢児に思いやりの心を持ってかかわる。
[年長組]
  • 就学に向けて期待を高め、自分で決めた目標に向かって積極的に取り組む。
  • 絵本や物語に親しみ、豊かな言葉や表現を身につける。

今月の徳育

[年少組]
  • 友だちや保育者に「ありがとう」と「ごめんね」を自分から伝えようとする。
[年中組]
  • 自分の役割を自覚し、周りの人の力になれる喜びを味わう。
[年長組]
  • 自分の気持ちや状況を言葉で相手に伝えようとする。