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園だより:2016年12月

園だより

『発表会への取り組みは、21世紀を生き抜く力に繋がる』

先日降った少し早い雪。東京都心他で11月中に雪が降るのは、54年ぶりとのこと。赤や黄色の色鮮やかな紅葉と真っ白な芝生。そのみごとな光景に寒さも忘れて見入ってしまいました。降園後、一目散に芝生へ駆け出した男の子たち!きっと雪遊びを堪能し、帰ったことでしょう。

11月初めに、聖徳大学の篠原孝子先生から「21世紀型能力の提案」というタイトルでお話を聞く機会がありました。様々な課題を抱えたこの社会情勢の中、21世紀を生き抜くには、「グローバルな視野を持ち、新たな知識やスキルを身に付ける自己学習力・思考力・判断力・人間関係力をもった人材像が求められる」とのことでした。そのためには、「たくましく生きるための健康や体力を身に付けること、他人と協調し、思いやりの心や感動する心などの豊かな人間性を育むこと、小学校入学後は基礎・基本を確実に身に付け、どんなに社会が変化しようとも自ら課題をみつけて学び・考え・判断して行動し、よりよく問題を解決する資質や能力などの“生きる力”をしっかりと育むことが重要だ」とのお話でした。これからの時代は、何を知っているか、ではなく、知っていることを使って何ができるようになるか、新たなものを生み出していく力を育んでいかなくてはいけない、と付け加えられました。

幼児期は小学校の学びに向かう力を育む時期で「自分の気持ちを言う、相手の意見を聞く、様々なことに興味関心をもつ、友達と協力しあい、試行錯誤しつつ挑戦し達成感を味わう」経験を豊かにすることが大切とのこと。発表会への取り組みは、まさにこの力を育てる貴重な経験だと言えます。恥ずかしくて大きな声でセリフが言えない子や振りが小さくなる子も、自分と向き合いつつ挑戦しています。どう協力しあうと劇がスムーズに進むか、どう工夫すれば自分たちの思いをオペレッタで表現できるだろうかと、日々試行錯誤する担任と子ども達…。その眼は、キラリと輝いています!

発表会も目前に迫ってきました。先生の掛け声に合わせて歌ったり踊ったり、かわいい魚や動物になりきっている年少組。一人ひとつのセリフに挑戦し、それぞれの役を一生懸命演じつつ、友達と協力してお話の世界を作り上げている年中組。そして“自分たちで作り上げるんだ!”と意気込み十分に、歌の振り付けはもちろんのこと、セリフの振り付けまでも工夫し、情感豊かにオペレッタの世界を演じる年長組。この1ヶ月間の積み重ねがあってこその本番です。大勢のお客さんを目の前にし、練習通りにいかない事もあるかもしれませんが、心の成長と共に学びに向かう力を確実につけてきた子ども達に、たくさんの拍手をよろしくお願いいたします。

園長  岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 12月ならではの行事や自然に興味を持ち、友だちや保育者と一緒に楽しく過ごす。
  • 活動を通して自信をつけ、のびのびと自分の気持ちを表現しようとする。
[年中組]
  • 発表会の経験を通して、一人ひとりが自己を発揮し、自信をつけていく。
  • 自分の想いを言葉で相手に伝える。
[年長組]
  • 寒さに負けず、戸外で伸び伸びと身体を動かす。また友だちとルールのある集団遊びを楽しんだり、積極的に色々なことにチャレンジしたりする
  • 見通しを持って行動し、遊びと活動のけじめをつける。

今月の徳育

[年少組]
  • 身についた習慣を確認しながら、自分のことは自分でする。
[年中組]
  • 今年1年を振り返り、身の回りの人や物への感謝の気持ちを持って過ごす。
[年長組]
  • 友だちと意見を出し合い、遊びや活動を発展させ、集団生活の楽しさを味わう。