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園だより:2017年2月

園だより

『形から心へ』

 冷え込みの厳しい朝、出勤途中の研修寮前でふと見上げると、可憐な花を咲かせた紅梅が目に入り、ほっと心が和みました。園舎前の紅白梅の方は、小さなつぼみはまだ固く、暖かな春の陽射しになるのをじっと待っている様子です。

先だっての土曜保育参観では、お父様方にも大勢お越しいただきましてありがとうございました。登園後の自由遊びの時間は、冷たい北風が吹く園庭でしたが、ドッジボールを一緒に楽しんでくださったり、肩をすぼめながらもボール蹴りの相手をしたり、一生懸命縄跳びの跳び方のコツを教えてくださったりするお父様の姿もあって、その様子に心が温まりました。その後の主活動では、年少組は親子で製作をして一緒に遊び、年中組は親子でふれあい遊びやゲーム遊びを楽しみました。年長組は園庭で親子運動会を開き、白熱して寒さも吹っ飛んだのではないでしょうか。

そんな保育参観日でしたが、朝の自由遊びの時間に心に残る場面がありました。ちょうど今の時期は年長組から年中組へと国旗当番の引継ぎが行われています。その日も国旗掲揚の放送がかかると年中・年長組のお当番さんが旗のポール前に集まりました。そして.「君が代」が流れ始めると、園庭で遊んでいた親子全員が遊びをやめ、旗を見守りながら君が代を歌い始めたのです。事前にご協力のお願いをしたわけではなかったのですが、整然と立ち並んだ見事な光景に、大きな感動を覚えました。

国旗掲揚は、日本の国を愛し、日本という素晴らしい国に対する誇りと感謝の心をもった子に育ってほしい、との願いを込めて行っています。「形から心へ」ということで、掲揚の際には旗の方を見て「君が代」を歌うことを指導していますが、遊びに夢中になってしまうと全員というわけにはいかず、指導の難しさを感じています。ところがこの日は、参観くださった保護者の皆様のお蔭で、全員が旗を見ていたのです!

 2月11日は、建国記念の日です。初代の神武天皇がご即位され、国を治めたとされる紀元前660年から数えると、今年は2676年目だそうです。途切れることなく続いてきたご皇室の存在あっての日本。この素晴らしい日本で過ごせることに感謝し、将来、日本国民として誇りをもち、貢献できる子に育ってくれますよう祈りつつ、参観の朝の貴重な体験を大切にし、子ども達と過ごしていきたいと思います。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 寒さに負けず、戸外で思いきり体を動かして遊ぶ。また、他クラスや異年齢児との交流を楽しむ。
  • 生活の中で出来るようになったことに自信を持ち、年中組へ進級することを自覚していく。
[年中組]
  • 年長児への感謝の気持ちを持ち、ペア児や友だちと協力して活動に取り組む。
  • 今何をする時間か、自分たちで考えて行動する。
[年長組]
  • 卒園までの見通しと、小学生になることへの期待や自覚を持って自主的に行動する。また、善悪の判断をする。
  • 約束を守って、様々な人との交流や公共の場等での活動に楽しんで参加し、満足感を味わう。

今月の徳育

[年少組]
  • 保育者と一緒に相手の気持ちを考えながら行動しようとする。
[年中組]
  • 友だち周囲に目を向け、みんなで声を掛け合う。
[年長組]
  • 相手の気持ちを考えた言葉遣いや行動をしようとする。