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園だより:2017年3月

園だより

『異年齢交流で育まれたもの』

 春一番が吹き荒れる中、アーチ門そばの紅白梅が一気に花開いてきたようです。

風の強い日が続きましたが、麗澤高校5年生の生徒さん達が1月から2月にかけて、家庭科の授業の一環で8回にわたって幼稚園を訪問してくれました。昨年度、楽しかった経験のある年中・年長組の子ども達は、初回からさっとお兄さんお姉さん達と手をつなぎ、遊びを繰り広げていました。ところが、初めて経験をする年少組の子ども達は緊張していたようで、自分から遊びに誘えない子も大勢いました。しかし、経験を重ねることは、なんと素晴らしいことでしょう。回を重ねるうちに自分から「一緒に遊ぼう!」と言えるようになり、最終日にはお兄さんをトランポリンに引っ張りこんで大喜び。高校生に甘えたり抱きついたりと、大満足の年少児でした。高校生からも「かわいかった~、おもしろかった~!」との声があがり、自分たちの幼少時代を思い起こし、帰宅後ご両親と小さい頃の話をするきっかけになったのではないでしょうか。お互いに実り多い交流のひと時となりました。

異年齢交流は、保育の中でも大切に取り組んでいる活動のひとつです。散歩や芋掘り遠足、係の引き継ぎやお弁当パーティーなど、年長児に優しくリードしてもらった思い出は尽きず、お別れ会に向けそれぞれの学年で、お礼の気持ちを込めた秘密のプレゼントが出来上がりました。年少組は、大好きな年長児の顔が、今までで一番上手に描けたようです。年中組ではカレーパーティーの係決めが終わり、毎日ひそかに司会練習をして当日のサプライズを楽しみに準備を進めています。

♪ぼくたちのこと わすれないで!大好きだよ、ありがとう。ずっとずっとおともだち、ずっとずっとおともだち♪

お別れ会でプレゼントする歌の最後の歌詞です。この歌を歌うと、悲しくなって涙が出てしまう年少さんもいるようです。1年かけて育まれた幼稚園だけの兄弟愛・・・きっと当日は、“感謝の心あふれる会”となることでしょう。

早いもので、卒園式まであと2週間です。立派に成長した年長児たち!様々な園行事や経験を積み重ねながら、3つのピンクのハートが大きく膨らみました。輝く瞳で修了証書を受け取る子ども達を想像しつつ、残る日々を大切に過ごしたいと思います。

1年間、至らぬ点も多々あったことをお詫び申し上げますとともに、保護者の皆様の温かいご支援ご協力に心より感謝し、御礼申し上げます。  

園長  岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 自分で出来るようになったことに自信をつけ、進級への喜びと期待を持って過ごす。
  • 身近な自然の様子から春の訪れを感じ、様々な友だちや保育者と一緒に遊ぶことを楽しむ。
[年中組]
  • けじめをつけて生活する中で、進級することへの期待や自信を持つ。
  • 活動を通してクラスや学年で協力する楽しさを感じながら、自己を発揮する。
[年長組]
  • 今までの経験に自信を持って、どんなことにも積極的に取り組む。
  • 友だちや保育者と一緒に最後の幼稚園生活を楽しみ、充実感を味わう。

今月の徳育

[年少組]
  • 友だちや異年齢児と親しみを持ってかかわり、感謝の気持ちを持つ。
  • 保育者と一緒に相手の気持ちを考えながら行動し、自分の気持ちを言葉で伝える。
[年中組]
  • 1年を振り返り、周囲の人や物への感謝と思いやりの気持ちを持って、楽しく過ごす。
[年長組]
  • 幼稚園生活を振り返り、お世話になった方々への感謝の気持ちを持って過ごす。