お知らせ
NEWS

園だより:2018年6月

園だより

『創立記念日によせて』

 新緑深まる中、バラやつつじの色鮮やかな花が本当に綺麗な学園です。

園庭では、連休明けより年少組も大型遊具で遊ぶようになり、「みて!のぼれた!」と様々な登り口から2階へ登り、満面の笑顔です。さすがに3階へは無理かなと思っていたら、開放初日にあのロープを登れた子が4人もいて驚きました。年中や年長組も、達成感を味わう子が日ごとに増えており、登れた子は苦戦する子を一生懸命励ます姿も見られ、その逞しさや優しさに感動する毎日です。その傍らで、光る泥団子作りに夢中の子や、泥んこ遊びで開放感を味わっている子、ダンゴムシ探しをする虫博士の卵たちも…。「ダンゴムシも家族で住んでいるだね。」と、観察力の鋭さには脱帽です。玄関には、10匹のカブトムシの幼虫も成育中。立派な角をもって這い出てきたら、どんなに喜ぶことでしょうか。想像するだけで興奮してしまいそうです。

ところで、6月4日は麗澤幼稚園の38回目の創立記念日です。創立記念日を前に今年も、年長組の子ども達が廣池千九郎記念館を訪問し、千九郎先生についてや展示物などを、職員の方にわかりやすく説明していただきました。千九郎先生は大変親孝行であったことや、勉強をしすぎて生死をさまよう病気をされたこと、病と闘いながらも皆の幸せを祈り、論文を書き残されたことなどは印象的だったようです。また論文執筆に向け、先生の勉強された32500冊もの日本語、英語、中国語の蔵書を閲覧した時は「すご~い!」と、感嘆の声が聞こえてきました。千九郎先生を身近に感じ、天国からいつもみんなの幸せを祈って下さっていることが子ども心にも届いたようで、墓参の時は心からのご挨拶ができました。創立者はもちろんのこと、どれほど多くの方々のご苦労や恩恵をいただいて幼稚園の開園となったことでしょうか。こうして麗澤幼稚園で過ごせることへの有り難さを子ども達に伝えつつ、共に感謝したいと思います。

「お前は何卒親孝行をしてくれよ。親に孝行なものは、必ず出世する。家業だけ励む人には親不孝な人もあり、他人に親切な人にはなまけものもあるが、孝行者には悪いものはない。“孝は百行の本なり”お前はどうぞ孝行してくれ。」と、千九郎先生は母親りえさんに 幼少時より教え諭され、生涯それを守り実行されました。園では今月末に、父母の日の集いを予定しております。当日は創立者千九郎先生の教えに学び、親子で楽しいひと時を過ごしていただき、愛情いっぱいに育てて下さっているお父さんやお母さんに、感謝の気持ちをお届けしたいと思っています。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 友だちとのかかわりの中で、自分の気持ちを言葉で伝えようとする。
  • 正しい姿勢を再確認し、意識して話を聞く。
[年中組]
  • 身の回りの整理整頓や片付けを進んで行う。また時間を意識して、行動する。
  • 自分の気持ちを相手に言葉で伝えようとする。
[年長組]
  • 友だちの良いところを見つけ、言葉にして伝える。
  • 相手に気持ちを伝えることの大切さを考え、気持ちが通じ合う喜びを感じる。

今月の徳育

[年少組]
  • 両親に感謝の気持ちを持つ。
[年中組]
  • 両親への感謝の気持ちを持ち、伝えようとする。
[年長組]
  • 命の繋がりについて考え、両親やご先祖様へ感謝の気持ちを育む。