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園だより:2018年9月

園だより

『夏休みを終えて』

 今年は、夏休みに入る前に梅雨明けしてしまい、「猛暑」「酷暑」の毎日でした。また、台風が次々と発生し、その影響による局地的な豪雨の被害も全国各地に起こり、心痛みました。保護者の皆様の郷里などは、大丈夫でしたでしょうか?

そんな暑さの中でしたが、夏季保育で久しぶりに会った子ども達は、背も伸びて顔も引き締まり、日焼けした肌はこんがり小麦色に。園舎中に元気な声が響き渡り、夏休みモードだった私達のスイッチも勢いよく切り替わりました。郷里への帰省やプールに行った話など、楽しかった出来事を目を輝かせながら話してくれたことでした。

ところで、私も四国へ帰省し、久しぶりに母と二人で過ごしてきました。母から私の幼少時代の話など色々と聞け、嬉しいひとときでした。その母は、病気のために衣服の着脱や歩行、寝起きがスムーズにできません。久しぶりに帰ってくると、辛そうな母の姿についつい手を貸し、手伝ってあげてしまいました。ところが、介護の仕事をしている妹に、「できるだけ自力でできるよう励まして見守り、できたら誉めてあげて!でないと筋肉が衰えて寝たきりになってしまうから。」と言われてしまいました。手を貸して母がスムーズに動ける方が、母も私も気持ちが楽です。でも、母のこれからを考えると心を鬼にし、母が筋肉を少しでも動かせるような助力が必要なのです。

母の介護をしながら、介護も子育てと共通していることを学びました。例えば、食事が進まないとつい食べさせたり、また着替えさせたりしてしまうことがあります。この方がお互いに楽です。でもこれを繰り返してしまうと、食べないでいれば食べさせてくれる、着替えさせてくれるとなり、自立していきません。子どもの成長を考えれば、自分でできるよう気長に励まし見守り、できたら誉める、そしてどうしてもできないことは、最後の一息を手助けし、やればできるという自信をもたせつつしつけていってあげなくてはいけません。「年を重ねると子どもに返る」といいますが、子育て同様に、大きな親心で接していくことの大切さを学んだ帰省でした。

今日からいよいよ2学期のスタートです。2学期は、運動会を皮切りに筑波山登山、さつまいも掘り、発表会等多くの園行事を通し、子ども達が心身共に大きくたくましく成長していく学期です。力をつけ伸びていくタイミングや成長の度合いは、一人ひとり違うことでしょう。他のお子さんと比べることなくわが子の成長を、またクラスや学年を超えた温かい応援をしてあげましょう。保護者の皆様には、様々なご協力いただくことと思いますが、今学期もよろしくお願い致します。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 基本的生活習慣を再確認し、園生活のリズムを取り戻していく。
  • 運動会に向けて、友だちや保育者と一緒に練習に取り組み、楽しさを共有する。
[年中組]
  • 運動会に向けて意欲的に練習に参加する。また友だちと協力する楽しさを感じる。
  • 健康な生活に必要な習慣が身につくように、心がける。
[年長組]
  • 運動会に向けて見通しを持って、意欲的に取り組み、自信をつけていく。また、自分の役割に責任を持って取り組む。
  • 共通の目的に向かって協力し、話し合いながら活動を進めていく。

今月の徳育

[年少組]
  • 命の繋がりについて知り、ご先祖様へ感謝の気持ちを持つ。
[年中組]
  • 命の繋がりを知り、ご先祖様や祖父母への感謝や思いやりの気持ちを持ち、伝えようとする。
[年長組]
  • 命の繋がりや有難さを感じ、ご先祖様や祖父母へ感謝の気持ちを伝える。