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園だより:2018年10月

園だより

『心のコップを上向ける』

園舎前をトンボが飛びかうようになり、残暑厳しかった夏から秋へと季節は移り変わってきました。登園する子どもたちの手には、かわいいどんぐりが握られており、日を重ねるごとに、どんぐりも大きくなってきました。
9月半ばに、敬老の日に寄せて年長児たちが麗しの杜光ヶ丘を訪問し、入所者の皆さんやデイサービスの方と笑顔あふれるひと時を過ごしました。「トンボのめがね」や「ふるさと」等の歌を披露した後、おじいちゃんやおばあちゃんと向かい合って手遊びを楽しみ、最後は肩たたきのプレゼントです。「おじいちゃんおばあちゃん、元気でいてね!」と、ペアになったおじいちゃん達の手を握り、ぎゅ~っと抱き合って麗しの杜を後にしました。幼稚園への帰り道、「おじいちゃんが元気でいるかどうか、ぼく心配だから、幼稚園が終わったら見に行ってみようかなあ。」とつぶやいていたK君。おじいちゃんの体調を気遣うK君の優しさに、私は心が洗われるような思いでした。同時に、1学期末に開催された父母の会講演会で、麗澤大学大学院特任教授の高橋史朗先生がおっしゃっていた『心のコップを上向ける』という言葉を思い出しました。
先日も、こんな出来事がありました。午前中に年長組はタイヤ引きの初対戦を行ない、負けたクラスは悔しい思いを体験しました。保育室に戻った後、どうしたら勝てるだろうかと皆が真剣に考え、意見を出し合ったそうです。お弁当後に「チャレンジの塔オッピー」で園児の様子を見ていると、「腕の力を鍛えなくちゃいけないな!ここを渡っても鍛えられるし、ここを登っても鍛えられるなあ。がんばろうっと!」と、ひとりつぶやきながら遊具に挑戦している男児がいました。心のコップを上向けた担任の声掛けは、子ども達の心のコップを上向きにしたようです。すぐさま行動に移した、男児の素直な心に私は感動し、思わず「頑張って!」とエールを送りました。
ややもすると、足が遅いからしょうがないとか、腕の力がないからどうしようもない、などのマイナスの言葉を口にしがちなのが、私達大人です。これでは、育とうとする大切な心の芽を摘んでしまうことになります。何が起ころうとどんな現状であろうと「心のコップを上向ける」ことに徹し、プラスの言葉がけをし、大切な心の芽をしっかりと育てていこう!と、私はこの男児から教えられました。
いよいよ運動会も目前です。当日は役員はじめ運動会係の皆様には、早朝よりお手伝いに感謝致します。当日は温かいご声援をよろしくお願いします。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 秋の自然に親しみ、変化や発見を楽しむ。
  • 友だちや保育者と一緒に、簡単なルールのある遊びを楽しむ。
[年中組]
  • 様々な活動を通して、ルールの大切さを再確認し、守っていく。
  • 友だちの気持ちに共感し、助け合おうとする。
[年長組]
  • 友だちと協力し合いながら最後までやり遂げる経験を通し、充実感や達成感を得る。
  • ルールの意味を考え、大切さを改めて理解し、自分の気持ちを調整していこうと

今月の徳育

[年少組]
  • 友だちとかかわる中で、相手の気持ちを考えようとする。
[年中組]
  • 周りに目を向け、状況に合った言動をしようとする。
[年長組]
  • 周囲の気持ちや状況を考えて行動する。