園だより:2019年6月
『心奪われた、特別な記念館見学』
バラ園には、今年も色とりどりのバラの花が見事に咲いています。甘い香りに誘われて子ども達も散歩に行き、たくさんの種類のバラの香りを楽しみました。今年はバラ園内に、背の高いジギタリスの花が初お目見えです。
バラの開花時期、6月4日に幼稚園は、39回目(昭和55年開園)の創立記念日を迎えます。今年も年長組は、廣池千九郎記念館を訪問し、墓所へも足を運びました。記念館では、学術員の山崎さんと共に千九郎先生についての勉強をしました。「“孝は百行の本なり”親孝行な人に悪い人はいない。親孝行な人は、必ず世の中の役に立つ、立派な人になる。」と、母親りえさんより教えを受け、ご両親を大切にされたこと、また、世の中すべての人の幸せを願って、病気と闘いながら「道徳科学の論文」を執筆され、その考えに基づいた学校を創立されたことなどを説明して下さいました。論文を書くために千九郎先生が読まれた洋書、漢書、和書32500冊の本を閲覧した時は、「すご~い!」と驚きの声が上がりました。墓所では、幼稚園を創って下さったことへの感謝の気持ちや、これからも仲良く元気に頑張るのでお見守り下さいと、年少や年中組さんの分まで、心を込めてご挨拶をしてきました。
記念館見学時に、2階で開催中の「天皇陛下御即位奉祝記念特別展」へも足を運びました。江戸時代以来の即位式の様子が、模型や写真、装束などで展示されており、歴代天皇の皇位継承と共に受け継がれてきた文化的価値の高さや、日本の伝統文化の素晴らしに感動したことでした。特に即位儀礼で用いられる天皇の装束「黄櫨(こうろ)染御袍(ぜんのごほう)」や女性皇族の「十二単」の見事な展示には、子ども達もくぎ付けとなり、「十二単」が20キロもあると聞いて驚いていました。また、13歳で御即位された東山天皇の即位礼に用いられた高御座(たかみくら)(天皇が即位を宣明される際の御座)の1/4サイズの展示には、子ども達も見入ってしまい「すごい!すごい!」の連発でした。テレビや新聞など各報道機関でも取り上げられたこの特別展は、6月9日まで展示とのことです。またとない機会ですので是非、親子で足を運んでいただけたらと思います。
今月末には、親子で楽しいひと時を過ごしていただけるよう、父母の日の集いを予定しています。ご両親を大切にされた千九郎先生をお手本にし、愛情いっぱいに育てて下さっているお父さんやお母さんに、感謝の気持ちをお届けできますよう、子ども達と心を込めて準備をすすめてまいります。 園長 岡田 喜
保育のねらい
[年少組]
- 衣類の着脱など、自分のことは自分で行おうとする。
- 保育者と一緒に、自分の気持ちを言葉で相手に伝えようとする。
[年中組]
- 相手の目を見て話しをしたり、聞いたりする。また、自分の意思を言葉で伝えようとする。
- 様々な運動を通して、身体を動かす楽しさを味わい自信を持つ。
[年長組]
- 様々な交流の中で遊びや生活の情報を取り入れ、やってみようとする。
- 相手の気持ちや周りの状況を考えて、行動する。
今月の徳育
[年少組]
- 命のつながりを知り、両親への感謝の気持ちを持つ。
[年中組]
- 両親や支えてくれる周りの人たちに、感謝の気持ちを伝える。
[年長組]
- ご先祖様や家族、周りの人々のおかげでいのちのつながりがあることを意識し、感謝の気持ちを育む。