『日々に新たに、また日に新たなり』

明けましておめでとうございます。穏やかな年明けになりました。郷里で、あるいはご自宅で、ご家族そろって良いお正月を迎えられたことと思います。子ども達の健やかな成長と、ご家族の皆さまのご多幸を心よりお祈り申しあげます。そして、いよいよ東京オリンピックイヤーの開幕です！真新しい国立競技場では、こけら落としに天皇杯サッカーの決勝戦が行われました。オリンピックでは、自分の限界に挑戦して戦うアスリート達の姿に、誰もがきっと胸を熱くすることでしょう。オリンピックを通して子ども達が、自分の夢や希望を大きく膨らませる年となることを願っています。
私事になりますが、今年も私は郷里で、８８歳になる母と元旦を迎えました。パーキンソン病を患っている母は、手足の動きが鈍くなり、特別養護老人ホームに入居しています。お正月くらい自分の家で過ごしたいだろうと、弟と相談し母を連れ帰りました。母と布団を並べて寝たのは、何年ぶりだったでしょう！また、あと何回こうしてお正月を迎えられるかしらと、母の手を取り共にお正月が迎えられたことに感謝しました。そして、今年も元気で見守っていてほしいと祈りつつ、柏に帰ってきました。
お正月早々、友人からこんなメッセージが届きました。『古代中国の国家、殷を建国した湯王(とうおう)は、こんな言葉を石の洗面器に刻み、日々の心の指針としたそうです。「まことに、日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」…日新という言葉があります。真っさらな今日という一日を、日々、正月を迎えたような、新鮮な心をもって生きて行こうと決意することです。そんな心を持続させながら、令和２年を生きていけるといいですね。良き年になりますよう祈っております。』なんと有難いメッセージかと、繰り返し口ずさみました。この心で今年は、生きていこうと思います。
いよいよ３学期がスタートしました。年長組は、先生や友達と楽しい思い出作りをしながら、小学校入学に向けて幼稚園生活の締めくくりをする大事な学期となります。また、年中・年少組は、お当番の引継ぎや３学年の交流活動を通して仲良く絆を深めつつ、１年の締めくくりと新年度への準備をする学期となります。「日々に新たに、また日に新たなり」の心で、園の目標である「思いやりのある子」「感謝のできる子」「自分のことは自分でする子」を目指し、その集大成が出来るよう　今年も最善を尽くしてまいります。今学期もどうぞよろしくお願い致します。

園長　　岡田　喜