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園だより:2020年8月

園だより

『「家事分担」で、心を育てる夏に!』

 園舎周りの木々から聞こえてくるミーンミーンという蝉の声と共に梅雨明けし、虫好きの子ども達が園庭の草むらで捕まえるバッタも、日ごとに大きくなっていよいよ夏本番です。

先日のスペシャルデーでは、年少・年中組の皆様には休園へのご協力をありがとうございました。HPでご覧いただいたように、お蔭様で教職員と年長児との、わくわくドキドキ笑顔溢れる特別な時間を作ることができました。「子ども達を思う存分楽しませてあげたい」という教職員と保護者の皆様の思いが天に通じたかのように、午後はお日様が顔を見せてくれました。染め物の巾着作りや学園内への探険等を楽しみ、キャンプファイヤーでは火の遣いが点火をしてくれ、燃え上がる炎を感謝と感動で見守ることができました。探険で子ども達が助け出した火の神様たちは、毎日火が使え水が飲めることは当たり前ではなく有難いことなのだと、教えてくれました。

今週末から夏休みに入ります。この夏休みに、ぜひお願いしたいことがあります。それは、お父様にもお力をいただき、家族全員で「家事分担」の話し合いをして、お子様にもできる家事の一端をぜひ担わせていただきたい、ということです。家事は、家庭生活を営むための仕事で、具体的には掃除・洗濯・炊事・片付けなどがあります。「家事分担」とは、家事は家族全員で分担して担う仕事であるという前提に立ち、それぞれの能力に合わせて家族の一員として仕事を受け持つことです。お父さんは休みの日にこの仕事を、お兄ちゃんと僕は毎日この仕事を、妹はこの仕事、その他はお母さん等、家族でよく話し合い、無理なく納得のいくよう役割分担をしてみましょう。30年前、我が家でも家事分担の取り組みをしたことがあります。私が第三子を妊娠した際、夫が家事分担の話を持ち出し、長男と次男の3人で食後の食器洗いを申し出てくれました。子ども達の手が滑り、お皿は見事に何枚も割られてしまいました…。不十分な仕事のできでも、継続は力なりです。この経験をした息子達は、それぞれ家庭を持った今でも食器洗いを喜んでしている様子、お嫁さん達は笑顔一杯の毎日です。

家事分担は、家族皆の思いやりと感謝の心を少しずつ育てていきます。家族の一員としての責任感も育ち、お互いに認め合うことでお子様の自己肯定感も育つことでしょう。不十分でも、お子様の続けて頑張る姿を誉めてあげましょう。コロナ禍で遠出も難しいこの夏、家族の絆が一層深まりますよう願っております。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 園生活に見通しをもって、夏ならではの遊びを保育者や友だちと一緒にのびのびと楽しむ。
[年中組]
  • 所持品の始末や、衣服の調節など自分で意識して行おうとする。
[年長組]
  • 様々な物事に興味を持ち、考えたり工夫したりする。
  • 周りの状況に目を向け、今すべきことを考えて行動する。
  • 夏ならではの活動を友だちや保育者と楽しむ。

今月の徳育

[年少組]
  • 身の回りで働いてくれている人がいることを知り、ありがとうの気持ちをもつ。
[年中組]
  • 自分の気持ちを言葉で伝えることの大切さを知り、相手に直接伝えようとする。
[年長組]
  • 友だちのいいところを見つけて伝え合う。