園だより:2020年9月
『身にしみた、ルールを守る大切さ』
2週間ほどの夏休みは猛暑の毎日でしたが、年長組が育てている野菜畑やプランターの花の水やりに、朝晩通ったことでした。コロナ禍のこの夏、保護者の皆様の中にはオンライン帰省をされた方もおられたことと思います。私も四国への帰省は諦め、介護施設に入所中の母には、こちらの近況をはがきに書いて送っています。
ところで、私はこの夏休みにショッキングな体験をしました。 車で検診に向かう途中の出来事です。ビルのパーキングに駐車しようと、大型スーパーの横からバス通りを横切ろうとした瞬間、「はい、そこの車。パトカーについてきなさい!」とのアナウンス。「え?私?私の車?」と、バス通りを横切って路肩に駐車すると、ニコニコ顔の若い警察官が近寄ってきて「どうして声をかけられたか、わかりますか?」と、質問です。生まれて初めての警察官の職務質問に、私の胸の動悸が激しくなりました。「一時停止ですか?」「そうです。止まらないでスーッと出ましたね。」「…。」いつもは横断歩道を渡る人がいて必ず停止するのですが、往来する人や車の動きに目が行き、そこに一時停止線がある事を確認できなかった私でした。「最近、一時停止を守らない交通事故が多発しているんです。今回、規則違反の2点減点と罰金7000円を振り込んで下さい。」と、40年間の無事故無違反のゴールド免許証が、一瞬にして青色に。交通違反をしたショックは大きく、検診からの帰路、横断歩道と一時停止線をどれだけ意識して走行したことか。ゴールド免許証とはいえ、よく考えれば検挙されてないだけで、スピード違反だって思い当たります。「初心を忘れるな」との神様からの警告だったのかと、心臓の鼓動が収まった頃、ようやく素直に反省できました。「ハインリッヒの法則」というのがあります。これはヒヤッとするミスが積み重なり、大惨事に至ることを示す法則です。今回は罰金だけで済み、感謝です。改めて、交通ルールの基本を忠実に守ることの大切さを思い知りました。この体験を生かし、子ども達にも園生活の中で約束やルールを守ることの大切さを、しっかりと伝えていきたいと思います。
いよいよ2学期開始です。9月から仲間入りするりんご組さん、ご入園おめでとうございます!一日も早く園生活に慣れてくれますよう、在園児と全職員で応援していきたいと思います。そしてコロナ禍の今、運動会や発表会など例年通りとはいきませんが、できる限りの配慮や工夫を凝らし、子ども達の逞しい成長に繋げられますよう尽力してまいります。今学期もどうぞよろしくお願い致します。
園長 岡田 喜
保育のねらい
[年少組]
- 物事の善悪を理解し、ルールを守って活動に参加する。
- 身の回りの人にも優しくかかわろうとする。
[年中組]
- 積極的に活動に参加し、みんなで協力して取り組むことの楽しさを知る。
- 集団の中の一人であるという自覚を持とうとする。
[年長組]
- 目標に向かって友だちと協力しながら活動に参加し、自信をつけていく。
- 時間を意識して、行動する。
今月の徳育
[年少組]
- 友だちの頑張りを認め、応援しようとする。
- 命の繋がりについて知り、ご先祖様への感謝の気持ちをもつ。
[年中組]
- 命の繋がりを知り、ご先祖様や祖父母への感謝の気持ちを育み、伝えようとする。
[年長組]
- 命の繋がりや有難さを感じ、ご先祖様や祖父母へ感謝の気持ちを伝える。