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園だより:2021年1月

園だより

『賢所御神楽奉仕で貴重な体験をして』

明けましておめでとうございます。年末からの寒波で、今年のお正月は良く冷え込みました。初詣も近場で済ませ、ご自宅でゆっくりされた方が多かったことでしょう。

私ごとになりますが、12月の発表会を終えた後、3泊4日の皇居での奉仕に参加して参りました。この皇居での奉仕は、宮中三殿の前で挙行される祭儀「賢所御神楽」の準備から片付けまでをお手伝いする御奉仕です。「賢所御神楽」は、皇室の祖先神として仰がれ、太陽を表す「天照大神」の力が、御神楽によって復活することを祈る儀式で、1年で最も太陽の力が弱まる12月15日頃に毎年行われます。天照大神が祀られている「賢所」のある宮中三殿前で、夕方から夜半過ぎまで楽師(宮内庁楽部の楽人)による雅楽や舞が奉納されます。

当夜は、賢所周辺は提灯が点され、前庭では庭火が焚かれます。奉仕の男性は庭火の番を、女性は賢所でお勤めの掌典さんと奉仕団員のための食事作りの御奉仕です。夜8時頃、台所で翌朝の準備の最中、掌典補さんが私達女性を賢所前庭まで、提灯でご案内下さいました。前庭は、四方が幕で張り巡らされていました。厳かな雅楽の調べが奏でられ、庭火と提灯の明かりだけで見る前庭は、神聖な空気に満たされており、なんともいえない優しさとやわらぎを感じました。そして、時折張り巡らされた幕が、さーっと吹き抜ける冬の風で揺れ動くさまは、まるで雅楽の調べをお喜びになった神様が、遊び戯れておられるように感じられたことでした。

皇室は、宮中祭祀を大切に受け継がれており、千年以上続く「賢所御神楽」もその一つです。元旦早朝の「四方拝」をはじめ、年間20件近くの祭儀が行われています。「国民一人ひとりの幸せと世界の平和を祈り願う、天皇皇后両陛下の大御心に添えるよう、私達は宮中の祭儀を行っています」との掌典補さんのお話に、私も陛下のように皆様のお幸せと世界の平和を祈り、園長として精一杯務めさせていただこうと思いました。翌朝、天皇陛下よりご会釈を賜り、私達の幸せを祈って下さっていることを肌で感じられ、素晴らしい日本の国に生まれ育てられたことに感謝致しました。

新型コロナウィルスは、収束どころか第3波到来で、2度目の緊急事態宣言の発令となりました。保護者の皆様と手を携え、一層の感染防止対策に心を砕きつつ過ごしてまいります。今年は丑年です。ゆったりどっしりと構え、牛歩のごとく一歩一歩着実に前進し、1年のまとめをしてまいります。

園長  岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 活動を通して、身近な文字や数字に親しむ。
  • 自分で身だしなみを整えようとする。
[年中組]
  • 遊びや活動を通して、数や文字への興味関心を持つ。
  • 着替えや所持品の始末など、自分のことは自分で最後まで丁寧に行う。
[年長組]
  • 文字や数字に触れる活動を通して興味を高め、生活の中に生かしていく。
  • 自分で決めた目標に向かって、根気よく練習に励み、達成感を味わう。

今月の徳育

[年少組]
  • 友だちの気持ちを考えて、優しく接しようとする。
[年中組]
  • 優しい言葉遣いを心掛ける。また、自分の気持ちを相手に直接伝える。
[年長組]
  • 下級児とのかかわりの中で、園のリーダーとして活動を進めようとする。