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園だより:2020年12月

園だより

『子ども達の豊かな想像力と表現力が実る舞台』

 廣池千九郎記念講堂周辺の真っ赤なもみじや黄色の銀杏の木、そして楷の木も緑からオレンジ色に変わり、思わず見とれてしまう見事な学園の紅葉です。

11月に入ると、どの学年も発表会への取り組みが始まります。年中長になると役ごとの練習期間があり、子ども達は自分の役の番までは外で遊んで待ちます。私は外遊び担当となり、年長児とチャレンジカードを片手にオッピーや鉄棒等に挑戦したり、久しぶりに鬼ごっこも楽しみました。運動会で鍛えた年長児の足にはとてもかなわず、私は途中で鬼役を諦めてしまいました。年長児には今、鬼滅の刃ごっこが大流行です。

ある朝、砂場から外へ出た砂を戻そうと、大きなスコップで作業を開始。すると「僕も手伝おうか?」と、年少や年中男児が声をかけてきました。「ありがとう。大助かり!」と、手伝い手も次々と増え、瞬く間に砂は砂場中央へと運ばれ、“砂山”に変身。「日本一高い山にしようよ!」と、水を運んで砂を固める子、トンネルを掘る子など、山作りが始まりました。トンネルからの道ができると、「道のそばに畑を作ろうよ!」と年中女児が畑作りを始め、抜いた草を小さくちぎって植え始めたのです。その発想の豊かさと細やかさには、感心しました。翌朝は、崩れた山を今度は船に見立て、船作りの始まりです。「運転席を作ろう!」と砂を掘り始めると、「陸も走れる船はどう?空も飛べるといいんじゃない?」と、どんどんイメージを膨らませる子ども達。女児が、日の丸の旗も作ってくれました。砂場玩具で運転席周辺を飾りつけ、リングバトンをハンドルにし、何日も船作りを楽しんだ子ども達でした。

こうして想像力豊かに砂場遊び等を満喫しながら、保育室では意欲的に練習に励む子ども達です。年長組は、今年はディズニーの有名なお話のオペレッタに挑戦です。リズムや音程がかなり難しい10曲余りを、よく覚えたものだと感慨もひとしおです。日ごとに台詞にも感情がこもり、披露する日を楽しみにしながら練習に励んでいます。年中組は、皆がよく知っている昔話です。舞台への複雑な出入りもよく覚え、役になりきって可愛く演じつつお話の世界を作り上げています。りんご組や年少組は、担任と一緒になって手遊びやダンスをし、表現あそびを楽しんでいます。何といっても初舞台です。お客さんを前に緊張をしてしまう子もいるかもしれませんが、どうか最後まで温かい応援をよろしくお願い致します。

いま麗澤幼稚園は、2学期の集大成となる「子ども達の豊かな想像力と表現力が実る舞台」が、完成目前です。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 発表会の達成感を味わい、余韻を楽しみながら活動に参加する。
  • けじめをつけて活動に参加しようとし、話を最後まで聞こうとする。
[年中組]
  • みんなと一緒に表現する楽しさを味わいながら、自信を持って発表する。
  • 様々な友だちとのかかわりを楽しみながら、感じたことを言葉で伝え合う。
[年長組]
  • 友だちと協力して作り上げた作品を堂々と表現し、達成感や充実感を味わう。
  • 身近な自然とふれあい、季節の移り変わりを楽しむ。

今月の徳育

[年少組]
  • ありがとうの気持ちをもって友だちや周りの人に接する。
[年中組]
  • 1、2学期を振り返り、身の回りの物や人へ感謝する。
[年長組]
  • 家族や周りの人々の支えがあることを知り、感謝の気持ちを伝える