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園だより:2021年3月

園だより

『母の無償の愛』

春を思わせる温かな日差しに誘われ、研修館脇の濃いピンクの河津桜が満開に!

アーチ門傍の紅白梅も、卒園を祝うかのように今年も可愛く花が開いてきました。

早いもので、今年度最後の月を迎えました。この時期が来ると、緊張しきった表情で迎えた入園式やその当時の姿が思い起こされます。式の翌朝からは「ママ~!」と大声で泣き叫ぶ子をお母さんから引き離し、預かる光景が…。後ろ髪を引かれる思いで帰路につくお母さんの目にも、涙が光っていました。無事を祈りつつ家事を済ませてお迎えにくれば、さっきまでじっと話を聞いて座っていた子が、お母さんを見つけると途端に寝転がり、甘えん坊に変身!お母さんは困り顔になり、私達は苦笑いなんていうこともありましたね。今では玄関が開くと、振り向きもせず一目散に駈け込む毎日です。

 今年度は、コロナ禍で例年通りの園行事とはなりませんでしたが、それでも、子ども達は大好きな先生や友達と園生活をとことん楽しみ、心身共に逞しく成長しました。年少の時に運動会のかけっこで、先生に手を引かれてゴールした子が、年長組のリレーでは目を輝かせ、トラックを1周駆け抜けました。発表会では、かつて緊張して舞台で棒立ちだった子も、今年は大きな声で台詞を言い、オペレッタも堂々と演じ切りました。

子ども達の成長の陰には、わが子の成長を願うご両親の祈りの心、特に我が子のためならどんな苦労もいとわない、無償の愛があるからこそと痛感します。小さい子どもにとって、お母さんの存在というのは特別ですよね。毎年、幼稚園最後のお弁当の日は、真心のこもったお弁当にお母さんからの手紙が添えられていることもあります。3年の間には、体調の悪い中でのお弁当作りもあったことでしょう。おいしいお弁当におなかも満たされ、幸せいっぱいで嬉しそうな子ども達の笑顔に、お母さんのにっこり笑顔が重なります。お母さん達は、時には厳しく叱咤激励し、また時には、寄り添って応援をしたことでしょう。これからもわが子を想う、母の無償の愛があれば、子ども達は“どんな逆境も乗り越えられる”と確信しています。

四季折々の季節の花が咲く麗澤の園で、母の無償の愛に包まれ育まれた3つのピンクのハートが、今、どの子の胸にも力強く輝いています。私達教職員にとって、子ども達の成長の一瞬一瞬に携わることができ、その喜びを共に分かち合えたことは、この上ない喜びです。至らぬ点も多々あったことをお詫び申し上げますと共に、保護者の皆様の温かいご支援ご協力に心より感謝し、御礼申し上げます。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 友だちとかかわる中で、お互いに意見を出し合い、集団活動を楽しむ。
  • 年中組に進級することを意識し、けじめをつけて過ごす。
[年中組]
  • 進級への期待と自覚を持ち、いろいろなことに積極的に取り組む。
  • かかわりの中で相手の気持ちに気付き、受け入れようとする。
[年長組]
  • 就学への期待を高め、自覚と自信をもって行動する。
  • 友だちや保育者と身体を存分に動かして遊び、充実感を味わう。

今月の徳育

[年少組]
  • 1年を振り返り、周りの人へ感謝の気持ちをもち、言葉で伝えようとする。
[年中組]
  • 1年間を振り返り、周りの人へ感謝の気持ちを持って過ごす。
[年長組]
  • 身の回りの“ありがとう”をたくさん見つけ、感謝の気持ちを伝える。