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園だより:2021年7月

園だより

『体験が育てる、たくましい心』

先日は、ジャガイモ掘りへのご協力をありがとうございました。「午前中は雨が降らない」との予想が外れ、突然の雨雲襲来でした。つき・さくらペアは雨の中を帰園し、ほし・すみれペアは途中でイモ掘りを中断し、ビニールハウスへ緊急避難しました。年少さんには、朝一番に親子でジャガイモ掘りを堪能していただけて、本当によかったです。帰園途中で雨に降られた子ども達は、年中児も誰一人泣き出す子もなく頑張って歩きました。また雨宿りした子ども達は、なかなか止まない雨空に向かって「早く雨が止みますように!」と、祈る気持ちが大合唱に。その祈りの声が天に届いたのか、予想より早く雨が上がり、イモ掘りを再開することができました。今年は豊作で、どの子のリュックもかなりの重さになりました。自分のリュックも重くて大変なのにペアの年中児のリュックを持ち上げ、励ましの声をかけながら歩く年長児もいたのです。ペアの子を思いやる「優しいあったかい心」と、雨やジャガイモの重さにも負けずに頑張り抜いた、「逞しい心」が大きく膨らんだジャガイモ掘りになりました。

畑から帰園後、私は園長室で昼食を取り、外の様子を見ようと園庭に出ました。すると、雨の中を先に帰り着いたつき・さくらペアが、外で元気に遊んでいるではありませんか!逞しい子ども達の姿に脱帽でした。園庭で遊んでいた年中女児に「畑から帰ってくる時、リュックが重くて泣いたんじゃない?」と質問すると、「泣かないよ!」との返事。「本当に泣かなかった?すごいね、園長先生、びっくり。あの重いリュックを背負って帰ってきたの?」「うん!」誇らしげな笑顔で答えてくれた彼女は、年少の時に毎日のようにママに抱かれての登園でした。「少々辛くても、弱音を吐かずに頑張ることが大事なんだよ。」と、何回も言って聞かせるより、弱音を吐かずに頑張る体験を1回することがとても大事で、心を育むことに繋がります。彼女はきっと、この体験を自信に変え、今後少々辛いことがあっても、「あの時頑張れたんだから、またできる!」と、更に逞しく育つことと確信します。でもそれも、年長児の優しい励ましがあったからこそです。改めて異年齢交流の大切さも実感しました。今年のジャガイモは、子ども達にとって、今までで最高の美味しい味だったことでしょう!

蒸し暑い毎日ですが、昨年理事長先生より頂戴したドラえもんとアマビエ様の可愛い風鈴の音色に、ほっと心が和みます。アマビエ様にご守護いただきつつ、夏休みまで元気に過ごし、年長組のスペシャルデーを迎えたいと思います。

園長 岡田 喜

保育のねらい

[年少組]
  • 季節の変化を感じ、自然のしくみに興味をもつ。また命あるものを大切にしようとする。
[年中組]
  • 夏ならではの遊びに親しみ、戸外でのびのびと遊ぶ。
  • 自らの体調に目を向けて、着脱や水分補給を行おうとする。
[年長組]
  • 自分の気持ちや意見を言葉で相手に伝える。また、相手の意見に耳を傾けようとする。
  • 言葉や行動に責任が持てるよう、一度止まって考えることを心がける。

今月の徳育

[年少組]
  • 自然の恵みの有難さに気付く。
[年中組]
  • 1学期を振り返り、周りの人に感謝の気持ちを伝える。
[年長組]
  • 友だちや周囲の人に優しく接し、相手が喜ぶことを率先して行おうとする。